「 紬のふくはらとは 」

 

私どものルーツは奄美大島諸島のひとつである

のどかな離島、喜界島です。

その島で祖父、福原豊積は男物の製造をしていました

戦後、鹿児島市に移り、父、福原安次郎が販売、柄出し

叔父 昭夫が製造という形で家業を引き継ぎました

その後、紆余曲折を経て私たちは独立し「紬のふくはら」

を平成14年に立ち上げました

現在は製造を拠点を鹿児島に、販売拠点を東京日本橋に置き

「産地のにおいを 売場に売場の声を産地に」をモットーに

全国各地を駆け回っています。


 
〒103-0015 
東京都中央区日本橋箱崎町32-3-303
TEL 03-3249-2500 FAX03-3249-2502
E-mail yokadon@citrus.ocn.ne.jp
HP http://oshimatsumugi.jimdo.com

 

「 紬のふくはらの大島紬とは 」

「紬のふくはら」の大島紬はシンプルさが身上です

帯を邪魔しない

着る人よりも出しゃばらない

コーディネイトを邪魔しない

柄をできるだけ除き、色使いは単色に

糸は、真綿糸やリング糸の遊びも

縞に格子、蚊絣、雪輪、麻型、亀甲・・・・・

いわゆる昔からある「織物の柄」が基本です

だけど、手は抜きません

それは着る人を引き立てるため、帯を引き立てるため

そんな大島紬でありたいと私どもは考えます
 
 

「 店主について 」

 

昭和40年8月、鹿児島に生まれました。

子供のころから、機を織る音、絹のにおい、のり張りするフノリのにおい、
仕入れにくるお客さんと父親のはじくソロバンの音など、「大島紬」
のにおいに囲まれて育ちました。

高校時代はサッカーに明け暮れ、大学入学に2年もかかる始末。
おまけに家業を継ぐ気持ちは全くなく、CIコンサルタントなんてちょっと
バブリーな仕事をしていました。

ところが、気がつくと30歳を目前に実家を手伝うようになっていました。
きっかけは・・・未だにわかりません。もうすぐ20年になります。
そんな私が声を大にして言いたいことがあります。

「着物は不便?こんな生産性が無い?・・・いいじゃないっすか」

私どもの産地でつくるこの大島紬は生産性なんてことから言うと最も
縁遠い世界であることは認めます。
現代社会は便利が良いこと・・・それも確かにそうでしょう。
そこから言うと「着物の世界」は不便の局地なんでしょう。

しかしです!着物を着た女性の袖をつかんで物を渡すしぐさ、

小股で歩く後ろ姿。こんな美しさって洋服で表現できますか?
男性だって着流しも袴姿もかっこいいですよねえ。

「日本人っていいよなぁ」って今の生活の中でいつ感じますか?

 



年に数回くらいの不便を感じても民族衣装を身にまとい、

「日本人」を意識しようじゃありませんか。

なんて事を日々考えながら、非生産性なことに誇りを感じつつ
大島紬販売のために今日も日本各地を駆け巡っています。

 

 

 

よかにせ店長

紬出張日記